防犯カメラは、ただ設置すればよいわけではない

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店・会社・ご家庭でも設置が簡単になっている防犯カメラ。ふと上を見上げれば「あ、防犯カメラ」と気付く機会も多くなってきましたよね。しかし実は防犯カメラというのは、ただ適当な場所に設置するだけでは犯罪を抑止できません。また設置したあとも、考えておかなければならないところが何点かあるのです。では実際に防犯カメラを設置するときに、注意しておくべきこととは何でしょうか。今回は、防犯カメラを設置する際の注意点を紹介していきます。

防犯カメラの取り付ける目的を考えておく

防犯カメラを設置する際は、あらかじめ「なぜその場所を撮影したいのか」を考えておくのがよいといえます。自宅に入ってきそうな不審者を未然に防ぎたいのか、駐車場の管理をするのに撮影したいのか、窃盗目的で動いている人を見つけたいのか。適当な場所に取り付けるのではなく、しっかりと撮影する目的を決めてから、自分にとってベストだと思えるところに設置していきましょう。

防犯カメラの死角をつくらない

防犯カメラがあっても場所によって撮影できない場所、いわゆる死角と呼ばれるところがあります。防犯カメラの前に木・塀などの障害物があったり、台数によっては撮影範囲が狭かったりすることも。なるべく死角をつくらないようにするためには、障害物の撤去・防犯カメラの台数を増やす・高さや角度に気をつけるなど、設置する前に確認しておくのがベストです。

防犯カメラの存在をアピールする

防犯カメラを設置したら、取り付けたことをご近所の方々に報告したり「防犯カメラ作動中」などの張り紙をしたり、周囲に存在をアピールするのがよいといえます。人によっては報告がないまま防犯カメラを設置したことで、「自分の家を撮影しているのではないか」「何を映しているのか分からなくて怖い」といった、誤解を生む原因にもなりかねます。また防犯カメラがあるという張り紙をしておけば、犯行を未然に防ぐ可能性もあがるでしょう。後でトラブルを招かないためにも、事前に報告や張り紙を貼っておくなどの対策をして、防犯カメラの存在を周囲に知っておいてもらってください。

防犯カメラの法律・ガイドラインを知っておく

防犯カメラを設置する前に、先に法律・ガイドラインを勉強しておくとよいでしょう。特にガイドラインは、地域によって内容が異なることもあります。防犯カメラを設置する際の注意点や原則が定められているので、必ずチェックが必要といえるのです。また防犯カメラによるプライバシーの侵害で問題になることも多く、それが原因で防犯カメラの撤去を求められたり、裁判で訴えられたりすることもあります。防犯カメラ設置による問題を防ぐためにも、定められていることは詳しく知っておく必要があるといえるのです。

他人のプライバシーに気を配る

防犯カメラを設置した際、1番問題になりやすいのは、周囲のプライバシーのことです。撮影する場所を決めていたとしても、まったく関係のないご近所の家・人が防犯カメラに映し出されることもあります。たとえそれが自分に悪気のないことであったとしても、ご近所の間で誤解が生まれ、後々トラブルにつながる可能性も否定できません。防犯カメラで撮影する場合はプライバシーの侵害にならないように、十分に周囲を配慮した上で撮影することが大前提になります。

防犯カメラのメンテナンスを忘れない

防犯カメラを設置した後は、カメラがきちんと作動しているかなど、定期的にメンテナンスをする必要が出てきます。特に屋外で使用する場合は、雨・ホコリや蜘蛛の巣などの汚れ・ケーブルの接触不良・イタズラされていないかといった部分にも、注意して見ておくことが大事です。汚れなどが原因でうまく現場を撮影できていなかったり、故障の原因を招いたりしないためにも、日々のメンテナンスはなるべく行うようにしましょう。

防犯カメラの位置を合わせる

設置するときは高さや角度など、カメラを取り付ける位置の確認が必要です。高すぎる場所に設置すれば日々のメンテナンスが大変ですし、防犯カメラの前に障害物があるのにそのまま取り付けてしまうとれば、当然撮影はできなくなります。場所を決めたあとは、高さや角度などの位置をチェックしながら防犯カメラを取り付けていきましょう。

防犯カメラのランニングコストをまとめておく

防犯カメラを常に作動する場合は維持するために、ランニングコストがかかることを頭に入れておかなくてはなりません。防犯カメラをレンタルするなら、毎月レンタル料が引かれていきます。またメンテナンスにかかる費用や、電気代・ネット代・ハードディスク交換にもお金がかかってきます。防犯カメラは本体・必要なものだけ買えばOKではなく、性能を維持するために、長期でお金がかかることを知っておきましょう。

防犯カメラを設置する前に、注意点を良く知っておこう

防犯カメラは、今や一般家庭でも気軽に取り付けられるものになっています。だからこそ設置する際の注意点をよく理解しておき、問題にならないように徹底しなくてはなりません。特に設置する目的やベストと思える位置、他人のプライバシーに関することは、念入りに考えたり調べたりして理解を深めておきましょう。